高校・美術部
2007年03月10日
2007年02月21日
静物
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静物
1979-1980
45.5×53cm
油絵具、カンバス
発表歴:1980 栄光学園高等学校創立記念祭(神奈川)
Courtesy Gallery Cellar
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昨日と同じタイトル「静物」。
「高校時代にも『静物』って作品ありますよねー」
と思い出したのが、本日の一品です。
同時期に描かれた、1月26日の一品のように、
抽象的な絵画で、太いタッチと力強い塗りに、若さとたくましさを感じます。
細く白い、きずのような線が繊細な気持ちになります。
中ザワさんの作品を鑑賞するにあたり、今までにない感覚を覚えます。
高校時代の作品、まさにこれから!な一品ですね。
2007年01月26日
夕暮れの赤い室内
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夕暮れの赤い室内
1979
53×65.2cm
油絵具、カンバス
発表歴:1979 第10回神奈川県青年美術展、1980 栄光学園高等学校創立記念祭(神奈川)
受賞歴:第10回神奈川県青年美術展入選
Courtesy Gallery Cellar
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日が長くなりましたね、とタクシーの運転手さんが言ってました。
そうですね、4時半とか5時とかでまっ暗だったですよね。
ことに日が暮れるのが早い冬は、
長くて楽しい夜への序章である夕暮れはとてもせつなく感じます。
で、この絵。
「第10回神奈川県青年美術展入選」になっている、実力派作品。
いやぁ、筆づかいが太くて、ぐりぐりぬりぬりは、私の好みです。
地味な色使いから察するに、
きっと中ザワさんも「夕暮れがせつない」と感じる人なんでしょう。
え?そんなことないって?
絵なんてどう見てもいいじゃん・・・(ぶつぶつ)。
2007年01月14日
大気
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大気
1981
72.7×91cm
油彩、キャンバス
発表歴:1981 栄光学園高等学校創立記念祭(神奈川)
Courtesy Gallery Cellar
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藤田「中ザワさん、今日は“プレ期”のものを紹介したいんですけど」
中ザワ「じゃ、これにしよう、《大気》」
藤田「わっ、これ、いつの作品ですか?」
中ザワ「高校3年生のときだよ。毎年5月に“創立記念祭”というのがあって、
美術部だった僕が出した作品なんだ」
藤田「そうりつきねんさい?」
中ザワ「文化祭みたいなものだね」
藤田「なんでこんなに汚い色なんですか」
中ザワ「よく見てごらん。実は、この作品の下には別の絵があるんだよ」
藤田(じーっと眺める)
中ザワ「“全日本学生美術展”で入選した作品だったんだけど、
手元に戻ってきてから手直しを始めたら、収拾がつかなくなってね」
藤田「それで塗りつぶしたってわけですか」
中ザワ「うん。油絵だったから混ぜると灰色になったんだ。
造形化して、いい作品になったよね(笑)」
藤田(ひきつられて笑う)
中ザワ「当時の僕は、ニコラ・ド・スタール(フランスの画家、1914〜1955)、
ピカソ、マチス、梅原龍三郎くらいしか知らなくてね。
この作品を見た美術の先生に『ロスコを知ってるか』って言われて、
知らなかったんだよね、あははは」
藤田「ああ、ロスコねー、でも灰色だし。
中ザワさん史的に“プレ期”なら、“神奈川県青年美術展”で準大賞を
取った作品を紹介すべきだったのでは?なんで今日はこの作品なんですか」
中ザワ「これこそ『灰色絵画』だからだよ!」
藤田「はい、はい!」