1986(アクリル画)

2007年07月12日

J.S.II

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J.S.II
1986
25.4×20.3cm
アクリル絵具、モデリングペースト、針金、紙、パネル
発表歴:1986 鈴木淳子個展「COINCIDENCE」玉椿(東京)、1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)
行方不明

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

7月10日に紹介した「PORTRAIT J.S.」とセットのこの作品は、
行方不明になった原因も「PORTRAIT J.S.」と同じである。

「J.S.II」の白い部分は、最初、モデリングペーストが大量に盛られていた。
盛られすぎていたのでそこを切り取り、
切り取ったあとの跡地部分にアートワークを施したのが「J.S.II」となった。
では切り取った盛り上がり本体はどこにいったかというと、
「PORTRAIT J.S.」のまんなかに置かれて貼られ、レリーフ状の顔となった。
したがって「PORTRAIT J.S.」の顔と「J.S.II」の白い部分は同形同大である。

このブログでは、本作を探しています。
今後の展覧会の際に展示する、あるいは買い戻す用意があるので、ぜひご連絡ください。
この作品を熊本または他所で「見た」というかた、是非ご連絡ください。
または松本剛一さんの連絡先をご存じのかた、是非ご連絡ください。
宜しくお願いいたします。

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2007年07月10日

PORTRAIT J.S.

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PORTRAIT J.S.
1986
51.5×72.8cm
アクリル絵具、モデリングペースト、針金、紙、パネル
発表歴:1986 鈴木淳子個展「COINCIDENCE」玉椿(東京)、1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)
行方不明

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

レリーフ状、半立体になっているこの作品は、
昨日の「ゾーキンガケよ」と同じ、行方不明作品である。

中ザワが1984年に「第1回クレセントコンペ奨励賞」を受賞した際、
同じ奨励賞を取った鈴木淳子さんの個展に、友情出品を頼まれて制作したのがこの作品である。
手掛けたことのあまりないポートレートを、中ザワが試みた作品だった。

そのあと、中ザワの個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)の際、
ふらりとギャラリーにやって来た熊本市の松本剛一さんという方が、
「自分で店を始めるので置きたい」と購入。
2004年の個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)の際、
作品借用のため連絡しようとしたところ、連絡先が分からず「行方不明」になってしまった。

このブログでは、本作を探しています。
今後の展覧会の際に展示する、あるいは買い戻す用意があるので、ぜひご連絡ください。
この作品を熊本または他所で「見た」というかた、是非ご連絡ください。
または松本剛一さんの連絡先をご存じのかた、是非ご連絡ください。
宜しくお願いいたします。

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2007年07月06日

two places(より「渓流」)

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two places(より「渓流」)
1986
全体は、「竹道」「渓流」の2点組。各103×72.8cm
アクリル絵具、水性ペンキ、パステル、紙、パネル
発表歴:1986 「常設展」ギャラリーアートワッズ(東京)
現存せず(廃棄)

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

1986年春に行われた、第1回個展である、
「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)で発表した作品は、
4年間描きためたものがほとんどで、赤やピンクを基調とした作品が多いのが特徴だ。

同じ年の暮れに第2回個展である、
「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)を行った。
作品ほとんどを新作で発表するために、制作をする時間が半年あまりしかない中で、
中ザワは第1回個展で使った色からの脱却を図ろうと試みた。

昨日も書いたが、この「two places」は、第1回個展と第2回個展の間に描かれている。

当時の中ザワは、画材の研究に余念がなかった。
中ザワが当時気にしていた作家のトゥオンブリーを意識してか、パステルの使用もある。
紫の部分がパステルだ。
第1回個展に見られる赤系色の探求は、
赤の純色ではなく茶色等暗めの中間色を主体に行われた。
本作の赤茶色は、サビ止め用の水性ペンキだという。
本来絵の具としての目的はないサビ止めの水性ペンキのため、
色の美しさより表面の硬さが見えてしまうほうが目立ってしまう結果となった。
また一見黒く見える絵の具は、リキテックスの灰色のひとつで、
より暗い「ニュートラルグレイV3」を使っている。

ちなみにこの「赤茶、紫、濃灰」の組み合わせは、その後の作品にも見られる。
第1回個展と第2回個展の過渡期に描かれたこの作品を失ったことは、
そのプロセスを実証するものがないことも意味している。
作品や作風は突然変わるものではない、と「two places」は私たちに教えてくれている。


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2007年07月05日

two places(より「竹道」)

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two places(より「竹道」)
1986
全体は、「竹道」「渓流」の2点組。各103×72.8cm
アクリル絵具、水性ペンキ、パステル、紙、パネル
発表歴:1986 「常設展」ギャラリーアートワッズ(東京)
現存せず(廃棄)

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

2点で1作品である、「two places」が滅失している。
(今日は「竹道」を紹介、明日はもう1点である「渓流」を紹介予定)

この作品は、1986年の個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)で発表した
「竹道」(5月9日の一日一品で紹介)とモチーフが似ている。
本日の一品は、数ヶ月ほど後に描かれている。

というのも、
1986年の個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)のあと、
ギャラリーアートワッズから「常設展をするから何か出さないか」という打診があり、
制作されたのがこの作品であったからである。

当時の中ザワは、制作にあたりさまざまな実験を繰り返していたため、
何を考え、どう表現するかという苦悩を作品から窺い知ることができる。

例えばこの作品には、影や煙が描かれている。
この作品発表後に行われた、
第2回個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)で、
影や煙をつけている作品がいくつか発表されたが、その萌芽が見られる。

若いころというのは、誰しも過ちがあるものだ。
この作品を発表した後、中ザワは「欲しい」という友人に譲渡。
やがてその友人が引越をする際、廃棄されてしまった。

中ザワにも責任がある。
友人の前で「この作品捨てるべきかも」と悩んでみせたのだという。
その友人は、「捨てるくらいなら欲しい」ということだったようだ。
だから一概にその友人を責めるわけにもいかない。

いまとなっては、第1回個展と第2回個展の過渡期に見られる試行錯誤、
作品とみなすものとボツにするものの境目をくり返していた若かりし日々。
7月3日の日本経済新聞「滅失絵画 十選 マティス 大裸婦」ではないが、
残しておくと中ザワ自身の芸術観を疑われかねないという意識が働いたのだろうか。
当時の心情を垣間見ることができる、貴重な作品のように思えてくる。


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2007年07月03日

garcon (2)

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garcon (2)(注)
1986
72.8×103cm
アクリル絵具、板
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)
現存せず(廃棄)
(注)タイトル「garcon」の「c」はセディーユ

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

中ザワ作品の中には、
同じタイトルで番号が振られている作品がある。
複製ではなく、同じモチーフを用いて描いているのである。
2月17日に紹介した「garcon」にある、
はしごを掛けて壁を乗り越える人がこの「garcon (2)」にも描かれている。

この作品に見られるコマ割りの画面構成は、
同じ第2回個展に出品した「boomerang」(一日一品ブログでは未紹介)にも見受けられる。
「boomerang」は9文字なので、画面は9分割であるが、
6文字の「garcon」は6分割されている。
中ザワによると、コマ割り画面は、時間経過を意味しているわけではないそうだ。

この作品は「Six Rox」と同じ所有者だったが、
いくつかの要因が重なり、廃棄された。
2004年の個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)の際、
出品のため借用しようとした際に滅失の事実が明らかとなった。
(ちなみに、「Effie's roof」の所有者とは名義が違うが、実質
的には同じだった。)

赤い空の色はパールコパーが主体であり、
紫がかった壁の色はルミナスヴァイオレットが主体となって使われている。
モチーフ、画面構成、色のどれもが、同時期の作品との関連性が強い作品だけに、
失われたことが惜しいと私は強く思っている。

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2007年07月02日

Effie's roof

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Effie's roof
1986
60×90cm
アクリル絵具、紙、パネル
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)
現存せず(廃棄)

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

第2回個展タイトル「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」は、
当時中ザワが好きだった曲の歌詞に出てくる人名から取られている。
中ザワはそのうちの一人、Effieがスリッパを脱いで瓦屋根に上っている、
という物語を作り、表現したのがこの作品である。

画面全体に対象(本作品の場合は瓦模様)が広がるというアイデアは、
同じ展覧会で発表された「Slippers」(一日一品では未紹介)にも見受けられる。

中ザワ曰く、
「制作時、日中はある程度窓から光が差し込む状態、
 日が暮れてからは蛍光灯の光のもとで描いていた」。

実際の画面はパールコパーという赤銅色のパール色が地色として使われ、
その上には蛍光色同士を混ぜ合わせて出来た灰色を大量に乗せていた。
窓からの光、そして蛍光灯の光のもとでは、緑色がかった灰色に見えたそうだが、
作品展示時に会場の白熱灯のもとで作品を見たとき、
むしろ地色である赤銅色のパール色が目立つものとなってしまったらしい。

この掲載画像は、展示会場の白熱灯のもとで撮影された写真をパソコンに取り込み、
制作時の色みに近づけるべく、フォトショップによって緑を若干強調している。

2004年の個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)の際、
個人蔵だった本作品が、いくつかの要因によって廃棄されていたことが判明した。

現在、中ザワが制作時に見た色みとは違う、
白熱灯のもとでの色みで撮影された写真やポストカードが残されている。
(中ザワは、この経験から生理的色彩は信用できないことを痛感し、
 のちに方法主義で記号による論理的色彩を主張するようになっていった)

中ザワ本人から実際の色について聞くことができたことは、
記録を目的とするライター業をまっとうした、と私は思っている。

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2007年06月29日

Six Rox

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Six Rox
1986
51.5×72.8cm
アクリル絵具、紙、パネル
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)
現存せず(廃棄)

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

第2回個展の出品作は2点の小品を除く全てが個展のための新作だった。
さらにその新作群のなかには、いくつかのグループがあった。

昨日紹介した「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」には、
(1)〜(3)のグループがあった。
それとは別で「Pagoda Half」、「Six Rox」、「Seaside Girls」の3点が、
同じサイズ(B2横)のグループとして、並べて出品された。
本日の一品は、この2番目の作品「Six Rox」である。

中ザワによると、この作品は観念的な風景画らしい。
第2回個展に出品された新作ではない小品2点の1つで、
一日一品ブログでは未紹介の「Anonymous Riverside」と配置や構図が似ている。
画面に見られる緑色は草原が広がるさまを表現し、
その真ん中に細い川が流れている。
画面下部、川の手前には8つの石が環状に並べられている。
画面中部、川の向こうには大きな岩が6つ、置かれている。
それぞれの岩には影のようなものが付けられており、
そのなかに「岩」という漢字が隠されている。
草原の向こう、画面上部は右と左が山の斜面、中央は空を表現している。

6つの大きな岩、英訳するとsix rocksから、
同じ音で、スペルを似せ、作品タイトルは「six rox」と名づけられた。
(ちなみに第2回個展に出品された作品のタイトルはすべて英語である)

本作は個人蔵だったが、いくつかの要因が重なり、廃棄された。
2004年の個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)の際、
出品のため借用しようとした際に滅失の事実が明らかとなった。

この画像のもとである、当時撮影された作品写真を見ながら、
饒舌な説明をする中ザワに、私は下を向いてしまうのであった。


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2007年06月28日

Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita (1)

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Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita (1)
1986
91×116.7cm
アクリル絵具、カンバス
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)、1987 「5 presents 5」錦糸町西武・スタジオ錦糸町(東京)
現存せず(震災)

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**日本経済新聞朝刊での
中ザワヒデキの連載「滅失絵画 十選」掲載日と連動し、
「一日一品ブログ」では、
中ザワ作品の滅失ならびに行方不明作品を藤田千彩が紹介します。**

1995年の阪神・淡路大震災は、さまざまな悲しみを私たちに与えてくれた。
東京在住の中ザワだが、この災害によって作品を失っている。

Effie、Madge、Tina、Louise、Betty、Anitaの顔が描かれている本日の一品は、
第2回個展のタイトルにも使われている。
画家のT氏が購入し所蔵していたが、1995年の阪神・淡路大震災で損壊し廃棄された。
2004年の個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)の際、
出品のためT氏から借用しようとした際に滅失の事実が明らかとなった。

当時中ザワが好きだった、 B-52'sの「52 Girls」という曲に出てくる歌詞から、
「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」という個展のタイトルがつけられた。
そして「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」という
同名でかつ同サイズ、同型のサイズの作品が3点作られた。
発表当初は番号はふられてなかったが、のちに(1)、(2)、(3)とつけられた。
「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita (1)」は、
3作品の中では一番最初に完成し、
第2回個展の出品作品の中でも、一番表に出したい作品のひとつとして制作された。
ちなみに、美術手帖の展覧会情報欄(1987年1月号p.216)には、
本作の小さなモノクロ図版が掲載されている。

中ザワによると、
実物でないと分かりにくい部分も多いが、
濃い緑色を主体としたさまざまな色を塗り重ねた、マチエール豊かな作品、とのこと。

この画像で分かるように、画面上には曲線も見られる。
画面のイメージとしては、抽象画であるが、曲線は地平線にも見ることができよう。

これを機に、中ザワは線に対する興味を追求することとなった。
「「CLICK STUDY 001〜009」より 008 母をたずねて30000ドット」
単一曲線のシリーズ脳波ドローイングのシリーズにつながっていると思われる。

(余談だが府中市美術館公開制作室「脳波ドローイング」のとき、
 脳波助手である私が操作していた脳波計の頭上に、
本作品の写真の大判紙焼きが貼ってあった。
 中ザワによると、脳波ドローイングが線を意識したものであったため、
演出のひとつだったとのこと)

Effie、Madge、Tina、Louise、Betty、Anitaの顔それぞれに影のようなものがある。
同時期的に描かれ、同じく第2回個展で発表された、
「Pagoda Half」(一日一品ブログでは未紹介)や「Six Rox」(明日紹介予定)
にも影が付いており、同じ流れを汲むものと見受けられよう。


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2007年06月10日

fishing/boating

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fishing/boating
1986
103×72.8cm
アクリル絵具、紙、パネル
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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梅雨前のせいか、天気が不安定ですね。
こんな天気図を天気予報で見かけま・・・せん!
違った、これは天気図ではなかったです。

この作品は一見暗いのですが、使っている色にこだわりがあるようです。

中ザワ「個展で、赤の作品ばかりにならないように青の作品を描いたんだ」
・・・え?青の作品なんですか??

中ザワ「リキテックスの・・・パール系のブロンズの色を使って、
・・・ない!違った違った、
この作品は下地にパール系の茶色とか普通の茶色を使ってる。
あと、不透明のマンガニーズブルーを上に塗ってるんだよ」
・・・茶色とブルーですか!

中ザワ「マンガニーズブルーは好きでよく使ってて、
不透明色なのに下地の色を隠しきれないんだよ」
実物は青の原色や下地の茶色が見える、色のきれいな作品なんだそうです。
見てみたいなぁ、中ザワさん。


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2007年05月09日

竹道

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竹道
1986
103×72.8cm
アクリル絵具、紙、パネル
発表歴:1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)
Courtesy Gallery Cellar

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新緑が心地よい季節ですね。
ということで、そんな作品を見つけました。

1986年の「初個展」では、1983年以降のものをすべて出したそうですが、
その中で新作として発表した3点のうちのひとつが本日の一品。
ちなみに2月2日紹介の「渓流」もそのひとつ。

それまでは紙など貼り付けたりしていたのですが、
3点の作品では「絵具だけで描く」ことをしたんだそうです。
とくにこの作品ではパールの入った絵具を多用しています。
日本風な感じですよね〜。
見ていたらちょっと散歩したくなったので、行って来ます。


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2007年02月17日

garcon

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garcon(注)
1986
25×33cm
アクリル、紙ボード
発表歴:1986 個展「Effie, Madge, Tina, Louise, Betty, Anita」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
個人蔵
(注)タイトル「garcon」の「c」はセディーユ。

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花で縁取られた白い額の外から、
はしごをかけて、
さらに絵の中の壁を越えていく人・・・。

本日の一品には、テキストが書かれています。
「un garcon hisse sur un mur」
=少年が壁を越える。
フランス語です。

人の姿は中ザワさんの好きな赤で描かれていますが、
画面全体は黄色。
「壁を越える」というと、意味深な気がしますが、
作品自体は楽しそうに見えます。


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2007年02月02日

渓流

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渓流
1986
103×72.8cm
アクリル絵具、紙、パネル
発表歴:1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)
Courtesy Gallery Cellar

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「バカCG」の作品ばかり紹介してきたので、
ちょっと食傷気味になってしまいました。
ときには落ち着いたものでも・・・
と選んだ今日の一品。

「赤じゃないと絵じゃないとまで思っていた」というほど、
赤色が大好きだった、若かりしころの中ザワ青年。
やはり赤い絵具を使っています。

ごろごろした岩と川。
そういえば、美術三昧で、こんな自然は久しく見てないなあ。
アートとネイチャー。
ん?何か変なこと言っちゃったかも。


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