1985(アクリル画)

2007年04月23日

yの日々

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yの日々
1985
130.3×80.4cm
アクリル絵具、紙、カンバス
発表歴:1985 「はるのしんさく」茅場町くるくる、1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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ある日、中ザワさんがDVDを貸してくれました。
一瀬晴美さんという人のアニメーション作品集です。
イラストの展覧会もするというので、さっそく友人のアニメーション作家さんと行きました。
新宿にあるギャラリーきらりで
一瀬晴美 「ハルちゃんの愉快なあしあと」展です。

「僕は第1回クレセントコンペで奨励賞だったんだけど、一瀬さんは銀賞だったんだ。
 でも一瀬さんは2年前に44歳いう若さでガンで亡くなってしまった」
と中ザワさんから聞いていました。

展覧会会場で、経歴を見て「はっ」と思いました。
それは「竹橋エレヂイ」の発表歴にもある、
「はるのしんさく」茅場町くるくる
という文字を見たからです。

帰って中ザワさんにそのことを伝えると、
「だって僕が一瀬さんを茅場町くるくるの展示に紹介したんだよ」と言って、
中ザワさんが「茅場町くるくる」で出していた作品のひとつを教えてくれました。
それが本日の一品。
中ザワさんの大好きな赤い色に、
タイトルにも使われている「y」の字が散りばめられています。

中ザワさんは茅場町くるくるの展示だけでなく、
それ以降、イラストレーターになってからも一瀬さんと親しくしていたそうです。
一瀬晴美さんの展示は、今日までです。


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2007年03月20日

today's fishing

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today's fishing
1985
103×72.8cm
アクリル絵具、針金、導線、S字フック、ビニール、ボール紙、トレーシングペーパー、ホチキス、鉛筆、ガムテープ、紙、パネル
発表歴:1985 第6回日本グラフィック展(渋谷パルコほか)、2000 個展 佐野画廊(香川)、2001 病院ギャラリー(愛媛)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
受賞歴:1985 第6回日本グラフィック展入選
Courtesy Gallery Cellar

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このブログに掲載する画像は、
中ザワさんが持っているポジフィルムをスキャンしたり、
データをもらって加工したり、
と毎回じつは手間がかかっているのですが・・・

本日の一品は、
藤田「今回はこの黄色い作品でどうですか?」
中ザワ「これは黄色というより、ちょっと緑がかっている作品なんだよ」
パソコン画面ではよく分からないので、ポジフィルムを見たところ、
黄色というより、黄色が多い緑だったのです!

中ザワさんのアクリル絵画に使われている色は、
絵の具のチューブから出したままの色とか、
誰もが「青」だの「赤」だのいえるような色ではなく、
どちらかというと「青と赤の間だけど赤が多い」みたいな、
あいまいな色づかいが多いんです。

私の名前「千彩」も色みたいな名前のせいか、
色って文字通り「いろいろ」あるなあと見てて思います。

そして中ザワさんがコンピュータにハマってからは、
色が数値化されることにむしろ興味を覚えたそうで、
「もう少し緑が多い黄色」とか「青と赤の間だけど赤が多い」とか
そういった表現がなくなったそうです。

で、なんで釣りなんだろ?
という疑問は、いつかまた中ザワさんに聞いてみようと思います。


nakazawa_hideki at 17:19コメント(0)トラックバック(0)  この記事をクリップ!

2007年01月18日

役者3昧

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役者3昧
1985
51.5×36.4cm
紙ボード、アクリル絵具、写植印画紙、クレヨン、鉛筆、色鉛筆、ボールペン
発表歴:1985 カセットブック「BICAN」掲載、1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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中ザワさんの作品、と言ってもいろいろあるんだな。
毎日どれにしようか選んでいる藤田はつくづくそう思います。
今日紹介する「役者3昧」はマンガ形式。

発表歴にあるカセットブック「BICAN」というのは、
美缶編集部が出したカセットテープ+ビジュアル本だそう。
「カセットテープ」というところで“時代”を感じますが、
ビニールのパッケージに入って販売されていた、
ということが、ビニ本とか全盛期だったはずの“時代”を感じさせます。
(注/ビニ本というコトバをよく分かってない藤田は「イメージ」で使ってます)

とはいえ、
実際には中ザワさんが他数名と編集した自費出版本で、
大手書店等に置かれたらしい。

中ザワさんいわく
「僕はこれで写植の発注の仕方やデザインの仕方や
 印刷屋との付き合い方を習得した。」
・・・写植ってコトバも“時代”ですねー。

カセットには、中ザワさんの作曲した曲、
「耳から回虫」(←中ザワさんがやってたバンド)の曲
とかも収録されていたそうです。

いずれにせよ、
この「役者3昧」は、
ちょっとおセンチでブルー入った具合が、
冬のけだるいうす曇りの午後、
そして、
今日の藤田の気持ちにぴったりなので選んでみました。


nakazawa_hideki at 21:54コメント(0)トラックバック(0)  この記事をクリップ!
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