Yasunao Tone
A Seminar on the Purloined Letter


Instructions
Clarinet, Trombone 1
Clarinet, Trombone 2
Guitar 1
Text
Macro

A Seminar on the Purloined Letter は1998年、Earl Brown の生誕70年を記念するコンサートのために DownTown Ensemble によって委嘱された作品である(実はこれは主催者の勘違いで Brown はこの時すでに72歳であった)。アンサンブルの編成はテキストの朗読、クラリネット、ギター、トロンボーンにエレクトロニック・サウンドである。譜面はそれぞれの1ページ目だけを(クラリネットとトロンボーンは同じ譜面を使用するので2ページ目も入れた)を掲載する。各パートの時間的なストラクチュアをしめすためにマクロな構造を表示する譜面がマクロと呼ぶ譜面である。譜面に用いたテキストはジャック・ラカン「エクリ(盗まれた手紙のためのセミナー)」中の日本語訳からの数行、マクロのダイアグラムも同じテキストの注よりの引用である。なお、電子音は長すぎてトランスファー不可能のため割愛した。(刀根康尚)