美術家/AI美芸研の中ザワヒデキ、草刈ミカです。
世界初の総合的かつ学際的なAIアート展としての「人工知能美学芸術展」を、
沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて好評開催中です。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/aiaae.html
学外関連イベントとして、第13回AI美芸研を那覇市の多目的スペースtomari
にて開催します。AI美芸研はどなたでも参加できます。是非お越しください。
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■開催概要
【名称】
第13回AI美芸研(人工知能美学芸術研究会)
【日時】
2017年12月9日(土)14:00-18:00(開場13:30)
※終了後、出演者をお囲みする懇親会
【会場】
tomari(沖縄県那覇市泊3-4-13)
https://www.facebook.com/tomari.okinawa/
【講演】
櫛野展正(アウトサイダー・キュレーター/クシノテラス主宰)
藤井雅実(芸術哲学研究者)
中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)
※日本語で行います。
※講演後、全体討論の時間を設けます。
※講演と討論は撮影、実況可能です。記録動画を後日公開します。
【参加費】
2,000円(どなたでも参加可、予約不要、懇親会費含まず)
※入場は先着順、受付開始は開演30分前(13:30)です。
【主催】
人工知能美学芸術研究会
【備考】
人工知能美学芸術展(沖縄科学技術大学院大学 OIST)学外関連催事
■講演内容
「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」
櫛野展正(アウトサイダー・キュレーター/クシノテラス主宰)
世の中には、自らを「表現者」とすら認識していない人たちがたくさんいる。
そうした人たちの「表現」に対して大雑把に名付けられた呼び名が、「アー
ル・ブリュット」だ。その中心として考えられているのが、福祉施設を中心
に独自の発展を遂げてきた障害者のアートである。とりわけ、こうした動き
に対しては2020年に向けて国レベルで支援の輪が広がり、大きな盛り上がり
を見せている。しかし、何らかの欠損がなければ優れた作品を生み出せない
わけではない。僕らが気づかないけれど、変なものをつくっている老人や道
端に立つ人形などは、どの街にでも昔から存在している。いつから僕らは、
自分が見たいものだけに目を向けるようになったのだろう。
※日本唯一のアウトサイダー・キュレーターを任ずる櫛野展正は、死刑囚の
絵画等を展示した鞆の津ミュージアム元キュレーター、クシノテラス現主宰。
本年4月、『アウトサイドで生きている』を上梓。(※文責・中ザワ)
http://kushiterra.com/
「AIは死の欲動を実装しうるか?」
藤井雅実(芸術哲学研究者)
AI芸術は、有用無用などに拘らず、ただ、生成し、あるいは機能する。
実は、近代美学や芸術論の源泉、カントの美学が示した美的経験の特性こそ、
有用無用や関心や目的意志などに拘らず、ただ生成する情感の経験だった。
しかし、カント美学には、その美自体の否定態としての崇高美があった。
そして、ラカンらがフロイトの洞察から展開する死の欲動…
…例のソーカルが批判したポスト構造主義のマジックワード…が、
モダン美学のコアと共に、今日のAI神学の核心部に、麗しく回帰する。
※昨年の第1回AI美芸研で驚くべき論考を披露した画廊パレルゴン元主宰の
藤井雅実は、古典美術、美学、哲学、ゲーム、カーデザイン、F1等の研究・
翻訳などを展開。『現代美術の最前線』編著他。(※文責・中ザワ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/藤井雅実
「人間美学が置いてけぼりとなる時」
中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)
19世紀人は美的でないという理由でエッフェル塔建設に反対した。機械美学
に人間美学が追いつけなかったのだ。20世紀人はエッフェル塔を美しいと讃
えた。機械美学に人間美学が追いついたのだ。21世紀人はAI碁同士の対戦棋
譜が理解できない。機械知性に人間知性が追いつけていない。では22世紀人
はAI碁同士の対戦棋譜を理解するのか、と言えばその保証は無い。いつか機
械知性に人間知性は恒久的に追いつけなくなる。いつか機械美学に人間美学
がすっかり置いてけぼりにされる。人間は歴史や権威の担い手ではなくなる。
※中ザワヒデキという表記の美術家名は医学部在籍時より使用。「バカCG」
の後「方法主義宣言」「新・方法主義宣言」「人工知能美学芸術宣言」。3D
プリンタ特許、著書『現代美術史日本篇』。文化庁メディア芸術祭審査委員。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/
■AI美芸研(人工知能美学芸術研究会)
公式サイト
http://aloalo.co.jp/ai/
Facebook
https://www.facebook.com/groups/1155307841158207/
Twitter
https://twitter.com/AIbigeiken
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【その他の情報】
・ナンカロウのロール紙自動演奏ピアノ実演
人工知能美学芸術展の会期中毎日、OISTエレベーターホールにて、人工知能
音楽の先駆者コンロン・ナンカロウのピアノロール実演を行っております。
※毎日、午後12:30より(12/9, 13-17を除く)
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/exhibition-events#nancarrow
・人工知能美学芸術シンポジウム(*は展覧会出品者)
[04] AI美学と多神教 2018年1月6日(土)14:00-19:00 OIST講堂
岡田浩之、栗原聡*、銅谷賢治*
[05] 人工生命/人工意識 2018年1月7日(日)14:00-19:00 OIST講堂
池上高志、金井良太、中垣俊之
[06] AI美学と機械 2018年1月8日(月祝)14:00-19:00 OIST講堂
秋庭史典、インケ・アーンス、エレナ・ノクス*
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/symposia
・掲載、ギャラリートーク等
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/aiaae.html#Appearance
是非、お越しください。
人工知能美学芸術研究会
代表 中ザワヒデキ
企画 草刈ミカ
http://aloalo.co.jp/ai/
2017-12-01
- 本頁作成。
- 上記日本語メールを日本語話者に同報配信しました。
- フェイスブックのイベント頁はこちらです。
https://www.facebook.com/events/1847016365592785/
- AI美芸研サイトの頁はこちらです。
http://aloalo.co.jp/ai/exhibition/
- OISTサイトの頁はこちらです。
https://groups.oist.jp/ja/aiaae
- 網上楼閣の頁はこちらです。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/aiaae.html