元の頁 http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/Nakazawa.htm は消失しました。
以下は、アーカイブから中ザワが復元した頁です。(2014年2月14日)



公開制作36
中ザワヒデキ「脳波ドローイング」

2006/10/21(土)〜12/24(日)
休館日 月曜日
開館時間 10:00〜17:00
公開制作日以外は、制作途中の様子と参考作品が、また公開制作終了後は、完成作がご覧になれます。

 『近代美術史テキスト』(1989年 トムズボックス)、『西洋画人列伝』(2001年 NTT出版)という二つの著作があり、現在三作目を執筆中の中ザワヒデキは、独自の美術史観に基づいて作家活動を行っています。
 その作品制作も、独自の視点と理論によって組み立てられています。制作の中心を占めるのが、絵画です。彼は絵画(ペインティング)の本質は色彩にあると考え、最近では絵の具を用いずに、代替する役割を担わせた文字や硬貨によって表現してきました。そして今年初めには、すべてを混ぜると灰色になるように配分された3原色のパターンによる連作「灰色絵画」に、これまでの試みを集大成させました。
 何か(硬貨や色彩)によって色彩を表現しようとする中ザワは、つまり、感覚的な要素をできる限り排除して、コンセプトや論理によって絵画を作り上げようとしています。
 今回の公開制作では、医療用の脳波計を使ったパフォーマンスを行う予定です。中ザワはこれを、ペインティングではなくドローイング(線描)、色彩ではなく形態の追求と位置づけています。そして、会期最後の1週間は、「灰色絵画」10点を連作として日本初公開します。さらに、1990年代から日本の現代美術の最前線にいた目撃者としての中ザワが、この20年の動向について、そして自身の作品について、3回連続で語ります。





《灰色絵画#1(シアン・マゼンタ・イエローによる)》2005年



《654個の変曲点のある単一曲線》2001年

◎公開制作  公開制作室 無料
      
 10/22(日)<前準備>11:00〜13:00 15:00〜17:00
 10/28(土)<前準備>12:00〜17:00
 10/29(日)<前準備>11:00〜13:00 15:00〜17:00
 11/4(土)<パフォーマンス>第1回11:00〜12:00
               第2回14:00〜15:00
 11/5(日)<パフォーマンス>第1回11:00〜12:00
               第2回15:30〜16:30
 11/11(土)<後処理>12:00〜17:00
 11/12(日)<後処理>12:00〜17:00

◎講座 講座室 14:00〜16:00 予約不要 無料
 講師:中ザワヒデキ
 11/3(金・祝)「日本現代美術における価値派の系譜」
 12/3(日)「価値派としての方法主義」
 12/23(土・祝)「作家と担当学芸員による中ザワヒデキ作品論
           バカCGと方法」

◎「灰色絵画」展示 市民ギャラリー 無料
 12/19(火)〜24(日) 10:00〜17:00

略歴
1963年 新潟県生まれ
1983年 日本グラフィック展入選
1990年 個展「大ボケツ」(HBギャラリー、東京)
     「バカCG」のイラストレーターとして独立
1991年 「Digital Sight」(O美術館、東京)
1995年 「3D LOVE」(東京都写真美術館)
1996年 「3次元グラフィックス編集装置」で特許出願(取得1999)
1997年 個展(ギャラリーNWハウス,東京)
     ハ 方法芸術家に転身
2000年 詩人、音楽家の立ち会いで「方法主義宣言」を発表
2001年 「第6回北九州ビエンナーレ〜ことのはじまり」
     (北九州市立美術館)
2002年 文化庁芸術家在外研修でアメリカ・ニューヨークに滞在
     (〜2003)
2003年 「VOCA2003」にて奨励賞受賞
2004年 「MOTアニュアル 私はどこからきたのか/そしてどこへ行くのか」(東京都現代美術館)
現在   東京都在住