画廊からの告知文面
中ザワヒデキ展
●会期 1999年5月26日(水)〜6月14日(月) 火曜日休廊
●時間 13:00〜20:00(最終日18:00)
●料金 入場無料
●内容 囲碁を美術作品として提示するインスタレーションと、文字や変曲点を素材とするCGプリント(ライトボックス、キネティックライトパネルほか)
多彩な活動で知られる中ザワヒデキ氏だが、美術家としての初個展となった前回(1997年)の展示で、文字や変曲点を画素として使用するCGプリント作品を発表して高い評価を受けた。
それは、CGソフト開発経験をふまえ、美術の色彩論と形態論を問い直すものだが、今回作家は、その帰結のひとつとして「二君主間闘争」モデルを提示する。具体的には、地を囲い込むゲームである囲碁が絵画として展示される。それは拮抗する二者のために、個々では意味をなさない碁石(色彩の原子)を、連結して有意の線(形態のイデア)へと生み変える“受肉の要請”なのである。作家はここから飛躍して、ただの色彩物質をどうして作品と呼びうるのかという、美術の存立論へと肉薄しようとしている。
オープニング(5月26日18:00〜)では、平仮名とハングルによる音響詩の朗読が行われる。
また、5Fスペースでは、「座標空間表示装置と三次元五目並べ」というテクニカルな新作が展示される。これは最近彼が特許出願した実質型3Dディスプレイのアイディアにもとづくものである。
なお、NTT出版から著書『西洋画人伝』が会期にあわせて、発刊される予定。
ギャラリーNWハウス
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