ソースと実行第五 - 七番

本連作名にはイデア論と原子論という古典的な二項が含意されている。「ソース」は前者で不滅の論理、「実行」は後者で必滅の感覚に対応する。今回発表する三作にはHTMLのフレーム機能が使われている。この機能は近年使われなくなる傾向にあるため、将来のウェブブラウザでは感覚的な表示がうまくなされない可能性がある。だがHTML文書に記述された論理は将来も不変なため、「ソース」は不滅、「実行」は必滅との図式に合致する。

(参考)ソースと実行第一 - 四番


中ザワヒデキ 2010
機関誌「新・方法」第2号掲載
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