人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)

第8回AI美芸研「人工知能と軍事」(人工知能美学芸術研究会)

開催概要

  • 【日時】

    • 2017年8月12日(土)14:00-18:30
    • ※終了後、懇親会(21:00まで)
  • 【会場】

  • 【講演】

    • 茂木健一郎(脳科学者、作家、ブロードキャスター)
    • 松田卓也(宇宙物理学者、神戸大学名誉教授)
    • 小林雅一(作家・ジャーナリスト、情報セキュリティ大学院大学客員准教授)
    • 中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)
    • ※講演後、全体討論の時間を設けます。
    • ※当会の講演と討論は撮影、実況、配信歓迎です。記録動画を後日公開します。
  • 【参加費】

    • 1,500円(入館料別途必要、どなたでも参加可、予約不要、懇親会費含まず)
    • ※原爆の図丸木美術館の入館料は、美術館入口受付でお支払いください。入館料900円(大人)のところ、本ページの出力物持参で100円割引となります(人数制限なし、他割引との併用はできません)。
    • ※研究会が開催される新館ホールのみの入場はできません。美術館に入館のうえ、1F奥の新館ホールまでお進みください。先着順です。
    • ※懇親会は館隣接の野木庵にて開催されます。地酒地ビール地ワインと有機農場からの直結ケータリングで別途2000円頂きます(チャンドラバザール)。
  • 【主催】

    • 人工知能美学芸術研究会

講演内容

  • 人工知能と人類の存在論的危機
    茂木健一郎(脳科学者、作家、ブロードキャスター)

    • 人工知能は、社会にさまざまな便益をもたらす一方で、人類の存在を揺るがすリスク要因になる可能性が指摘されている。特に、ドローンや核兵器、生物兵器、サイバー攻撃などの軍事技術と結びついた時の新たな脆弱性が指摘されている。このような新たな危険性を受けて、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、米国の研究機関などに人類の存在論的危機を研究する拠点も開かれている。本公演では、人工知能のコントロール問題、封じ込め問題、人工意識を通して安定化する可能性など、関連する諸問題を論じる。
    • ※20年前に『脳とクオリア-なぜ脳に心が生まれるのか』(日経サイエンス社)を著した茂木健一郎は、現今の統計的手法では原理的に人工意識は作り得ないとする一方、統計的手法でも人工知能は人類の生存を脅かす程度には発展するだろうと考える。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員、東アジア共同体研究所理事。著書ゆうに100冊以上、メディア頻出。(※文責・中ザワ)
      http://www.qualia-manifesto.com/index.j.html
    • 茂木健一郎(脳科学者、作家、ブロードキャスター)
  • 迫りくるシンギュラリティと不要階級の登場
    松田卓也(宇宙物理学者、神戸大学名誉教授)

    • シンギュラリティ脅威論として、超知能が意識を持ち人間を支配したり滅ぼしたりするという考えがあるが、それはハリウッド的世界観であり見当違いである。人工知能、ロボットが意識を持たなくても、それは十分に脅威になりうる。その一つが技術的失業であり、もうひとつが軍事的利用である。近代社会において国家は国民を労働者、兵士として必要とした。しかしそれらが人工知能、ロボットにより代替されるようになると国家にとり人間は不要になる。歴史家ユヴァル・ノア・ハラリによると今後、政治的、経済的に全く不要な人々、不要階級が登場するという。シンギュラリティに向かって、世界は人間中心主義(ヒューマニズム)からデータが中心のデータイズムに転換する。
    • ※氷柱で涼を採った昨夏の第2回当会にて、松田卓也は平和国家日本からシンギュラリティを起こす必要を力説、日本のAI研究者を幕末志士になぞらえた。AI2オープンイノベーション研究所所長、神戸大学名誉教授、宇宙物理学者。シンギュラリティ・サロンや、計算論的神経科学の勉強会「不敵塾」を主宰。著書『人類を超えるAIは日本から生まれる』ほか多数。(※文責・中ザワ)
      https://www.facebook.com/takuya.matsuda.735
    • 松田卓也(宇宙物理学者、神戸大学名誉教授)
  • AI(人工知能)の現状と展望(軍事も含めて)
    小林雅一(作家・ジャーナリスト、情報セキュリティ大学院大学客員准教授)

    • AI(人工知能)が世界的な関心を集めています。自動車や家電製品から工場管理、金融まで多方面へのプラス効果が期待される一方、「AIの暴走」「AIが私達の雇用を奪う」果ては「AIが人類を滅ぼす」など過度に恐怖心を煽る報道なども見受けられます。実際はどうなっているのでしょうか?本講演ではAIの中身(技術)にまで踏み込んで、その実態を分かり易く紹介します。
    • ※作家・ジャーナリストの小林雅一は一昨年の『AIの衝撃』(講談社現代新書)に続けて、最近『AIが人間を殺す日』(集英社新書)を上梓、「車、医療、兵器に組み込まれる人工知能」と副題して制御の環から人間が除外されることの重大な危機性を訴えた。東京大学理学部物理学科卒業、ボストン大学でマスコミ論を専攻。情報セキュリティ大学院大学客員准教授。(※文責・中ザワ)
      https://www.facebook.com/masakazukobayashi100
    • 小林雅一(作家・ジャーナリスト、情報セキュリティ大学院大学客員准教授)
  • 軍事力は芸術価値をも決定する
    中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)

    • アメリカ美術はかつてはホッパーのように単なる地方芸術だったが、ポロック以降、世界画壇の覇者として君臨するようになった。これはどうしても、同国が核保有の超大国となったことと切り離せない。明治神宮外苑の聖徳記念絵画館は戦前の日本の国策の縮図だが、原爆の図丸木美術館は体制変革のもうひとつの刻印だ。核が超大国の切り札として機能しなくなりつつある現在、次なるカードとして核以上の危険と背中合わせに開発が進められている軍用AIは、結論を急ぐなら、人びとが拠り所とする芸術文化価値一切をも激変させるだろう。
    • ※中ザワヒデキという表記の美術家名は医学部在籍時より使用。「バカCG」を経て「方法主義宣言」「新・方法主義宣言」「人工知能美学芸術宣言」。3Dプリンタ関連特許、著書『現代美術史日本篇』。文化庁メディア芸術祭審査委員
      http://aloalo.co.jp/nakazawa/
    • 中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)